お代官と越後屋日記 2第2話着任以来、尾田川は四国に関する情報収集に明け暮れていた。 それまで讃岐うどんと阿波踊りしか知らなかった尾田川は定年までの 楽しい四国巡りに思いを馳せていたのだ。 「まずいなぁ、3%か・・・」 ある日、尾田川は気になる数字を発見し思わず爪を噛んだ。 四国のGDP(2000年時点)は約14兆円、フィンランドと同規模である。 「四国は3%経済」という言葉が、尾田川がかつてやっとの思いで治した、爪を噛むクセを復活させてしまったのだ。 「四国に本店を置く地方銀行・第二地方銀行は法人向けインターネットバンキングに消極的、コンビニATMに非協力的という2つの悪い点で横並びである。2005年8月現在、法人向けインターネットバンキングを行っているのは徳島銀行と伊予銀行のみ、コンビニATMに至ってはどこもやっておらず、中国銀行管理のローソンATMが香川県内に申し訳程度に置かれたのみである。とりわけ四国銀行はインターネットバンキング自体やる気なしで、未だに照会機能しかない。」出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 「なんやねん、これは」 少しずつ見えてきた自分の現状に尾田川は天性の嗅覚を働かせていた 続く>> |